要点
韓国ではT-moneyカードが1人1枚必要なので、4人家族ならカードも複数枚、気にかける残高も4つになります。いちばん簡単なのは、NFC読み取りアプリでカードごとにニックネームを付け、出かける前にホテルで続けて読み取ることです。誰のカードにチャージが必要かが事前にわかるので改札で止められずに済み、以前の旅行で残ったカードにも同じ方法が使えます。
早わかりデータ
- カードの枚数
- 1人1枚:地下鉄の改札は1人1枚のカードで通る
- 乗り換え割引
- カードごとに記録
- 子ども・青少年運賃
- その年齢で登録したカードのみ
- TapSeoulでは
- カードごとにニックネームを付けて別々に保存
- カードごとの履歴
- 残高の読み取り最大300件
- アカウント
- 不要。データはすべてスマホの中
なぜ1人1枚のカードが必要?
韓国の交通は、1人1枚のカードが前提になっています。
- 地下鉄の改札は、1回のタッチで1人しか通れません。家族全員分を1回のタッチで済ませることはできません。
- 乗り換え割引はカードごとに記録されます。地下鉄からバスへの乗り換え割引は、同じカードで両方に乗ったときだけ適用されます。
- 子ども・青少年運賃は、その年齢区分で登録されたカードにしか適用されません。大人の予備カードを子どもが使うと、大人運賃がかかります。
そのため、カップルならカードは2枚、4人家族なら4枚、友人グループなら1人1枚ずつ。旅の初日は問題なくても、3日目あたりからだんだんごちゃごちゃしてきます。
T-moneyカードが複数枚あると起こりがちなこと
ソウルをグループで旅したことがある人なら、きっとどれかに覚えがあるはずです。
- カードの見分けがつかない:無地のT-moneyカードは区別しにくく、いつの間にか別の人のポケットに入っています。
- 誰かが改札で止められる:1枚だけ残高が少なくなっていて、改札が鳴ってはじめて気づきます。
- 違うカードにチャージしてしまう:結果、1人は₩30,000、もう1人は残高不足に。
- 残高があちこちのカードに散らばる:最終日、どのカードにいくら残っているのか、払い戻す価値があるのか、誰にもわかりません。
原因はどれも同じです。カードをどこかにタッチしないと、残高が見えないのです。
TapSeoulで複数のカードを管理するには
TapSeoulは、スマホのNFCで実物のプリペイド式T-moneyカードを読み取り、カードを1枚ずつ別々に記憶します。スマホ1台で、グループ全員のカードを管理できます。
- 「カード」タブを開いて「カードを読み取る」をタップし、1枚目のカードをスマホに当てます。
- 新しいカードなので、アプリに「新しいカードです。見分けやすい名前を付けてください。」と表示されます。「自分」「母」「子ども」や友人の名前などのニックネームを入力して、「名前を保存」をタップします。
- 次のカードでも同じことを繰り返します。それぞれのカードが、ニックネーム付きで「マイカード」に並びます。
- カードごとに「最終読み取り時の残高」と「最終読み取り」の日時が表示されます。
- あとからどのカードを読み取り直しても、更新されるのはそのカードだけです。読み取る順番が変わっても混ざることはなく、各カードの残高はそれぞれ別に保たれます。
カードを開くと、残高の読み取り履歴が年も含めて表示されます(1枚につき最大300件)。確認したときの残高の記録であって利用明細ではありませんが、どのカードがどれくらいのペースで減っているかがひと目でわかります。
カードの名前の変更や削除は、いつでもできます。アカウントはなく、何もアップロードされません。カードのニックネーム、識別番号、残高は、読み取ったスマホの中にだけ保存されます。
家族・グループ向けのかんたんルーティン
- 朝、ホテルで全員のカードを読み取ります。1枚あたり数秒で終わります。
- 残高が少ないカードだけ、コンビニか駅の機械で(現金で)チャージします。どのカードにも、最低1日分の乗車額を入れておくのが目安です。
- 日中はアプリを開く必要はありません。タッチして乗るだけです。
- 最終日に、もう一度全部のカードを読み取ります。それぞれにいくら残っているかが正確にわかるので、払い戻すか、次回のためにとっておくかを決められます。
ヒント:実物のカードを見分けるには、違うデザインのカードを買うか、アプリのニックネームと対応する小さなシールを貼っておくと便利です。
前回の旅行のT-moneyカードは使える?
たいてい使えます。以前の旅行のカードが手元にあるなら、持っていく価値があります。最初に乗る前に読み取って残高を確認し、必要ならチャージしましょう。
ただし、例外もあります。
- 全国で使えるようになった2014年より前の、ごく初期のT-moneyカードは、場所によって使えないことがあります。
- 割れたり曲がったりしたカードは、うまく読み取れないことがあります。駅の案内センターかコンビニで聞いてみてください。
- 改札で古いカードが反応しない場合は、チャージする前に係員に相談しましょう。
実物のプリペイド式T-moneyカードであれば、古いカードもTapSeoulでたいてい読み取れます。読み取れない場合は、推測で数字を出すのではなく、対応していないカードだと表示します。
残高は払い戻す?それともカードをとっておく?
残ったお金は、たいてい₩500の手数料で払い戻せます。少額ならコンビニ、高額ならソウル駅近くのT-money Townで手続きします。カード代そのものは返金されません。
ざっくりした判断の目安はこうです。
- 残高が少なく、また韓国に来る予定がある:カードはとっておきましょう。持っておくのにお金はかからず、次回新しいカードを買わずに済みます。
- 残高が多く、しばらく来る予定がない:払い戻しましょう。ただし、上限額は場所によって違う点に注意してください。
どちらにしても、最終日に全部のカードを読み取れば判断材料がそろいます。払い戻しや運賃について詳しくは、T-moneyカードの使い方ガイドをどうぞ。
よくある質問
1枚のT-moneyカードを2人で使える?
地下鉄では使えません。改札を通るには1人1枚のカードが必要で、乗り換え割引もカードごとに記録されます。旅行者全員に1枚ずつ用意しましょう。
子どものT-moneyの残高をスマホで確認できる?
できます。TapSeoul(近日公開)のようなNFC読み取りアプリで子どものカードを読み取り、「子ども」などのニックネームで保存します。残高はカードごとに別々に管理されます。
同じカードを2回読み取るとどうなる?
アプリが同じカードだと認識し、そのカードの残高と読み取り日時を更新します。重複して登録されることはありません。
複数のカードを保存するのにアカウントは必要?
TapSeoulでは不要です。カードはスマホの中にだけ保存されます。そのぶんクラウドのバックアップもないので、アプリを削除すると保存したカードも消えます。
前回の旅行で使ったT-moneyカードはまだ使える?
たいてい使えます。読み取って残高を確認し、必要ならチャージしてください。2014年より前に発行されたごく初期のカードは全国では使えない場合があり、破損したカードは読み取れないことがあります。
見た目が同じT-moneyカードを見分けるには?
アプリでカードごとにニックネームを付け、シールやカードのデザインと対応させましょう。アプリには各カードの識別番号の末尾4桁も表示されます(カードに印字された番号とは違う場合があります)。
TapSeoulはgatepop inc.による独立したアプリで、T-moneyとの提携や承認を受けたものではありません。
アカウント不要。カードと訪れた場所はスマホの中にだけ保存されます。写真は端末内で処理され、アップロードされることはありません。任意の利用状況分析は、オンにするまでオフのままです。
出典
運賃やルールは2026年10月時点のもので、変更される場合があります。利用する前に公式情報をご確認ください。